『葬送のフリーレン』には原作漫画だけでなく、前日譚小説、アニメを小説化したジュニア文庫、公式ファンブック、アニメ公式ガイドブックなどがあります。
そのため、「どれから読めばいいの?」「時系列順に並べ替えたほうが分かりやすい?」「小説は漫画の続き?」と迷ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、初めて触れる人は原作漫画を1巻から刊行順に読み、その後に前日譚小説や公式ファンブックへ進むのがおすすめです。
『葬送のフリーレン』は、現在の旅の途中に過去の記憶が挟まることで、登場人物の気持ちや言葉の意味が少しずつ深まっていく作品。出来事を時系列どおりに並べ替えるより、作者が提示した順番で読むほうが、物語本来の余韻を味わいやすいですよ。
この記事では、ネタバレをできるだけ避けながら、漫画・小説・アニメ関連書籍を含めたおすすめの5ステップと、作品内の時系列を分かりやすく整理します。
葬送のフリーレンを読む順番は漫画1巻からがおすすめ
葬送のフリーレンを読む順番で迷ったら、まずは原作漫画の1巻から番号どおりに進めましょう。公式の関連書籍一覧では、原作漫画は通常版コミックス1~15巻が案内されています。少年サンデー公式の関連書籍一覧
物語は魔王討伐後から始まりますが、「魔王討伐の旅を先に知らないと理解できない」ということはありません。勇者一行の過去は、現在の旅に必要な場面で少しずつ明かされていきます。
おすすめ5ステップの読む順番
初めて読む場合は、次の順番が分かりやすいです。
原作漫画『葬送のフリーレン』1巻から刊行順に読む
アニメを視聴する、またはアニメ版を小説化したジュニア文庫を読む
『小説 葬送のフリーレン~前奏~』を読む
『小説 葬送のフリーレン~前奏~2』を読む
公式ファンブックやアニメ公式ガイドブックで設定を補う
最初のステップとして原作漫画をおすすめする理由は、作品の基準となる本編だからです。フリーレンたちの旅、人物関係、魔法や世界の仕組みが、もっとも自然な順番で描かれています。
第2ステップのアニメとジュニア文庫は、両方を必ず履修する必要はありません。アニメで楽しみたい人は映像作品を、文章で振り返りたい人はジュニア文庫を選べば大丈夫です。
第3・第4ステップの「前奏」シリーズは、本編で詳しく描かれなかった過去や日常を補う短編集。先に本編で登場人物を知っておくと、短いエピソードに込められた気持ちを受け取りやすくなります。
最後に公式ファンブックやガイドブックへ進めば、人物、魔法、世界観、制作資料などを整理できます。物語を追うための必読書というより、好きな場面や登場人物を深掘りしたい人向けです。
なお、原作漫画の通常版と特装版で本編のストーリーが別になるわけではありません。特装版には短編小説やグッズなどが付く巻があるため、付録が欲しいかどうかで選びましょう。
葬送のフリーレンの時系列は大きく3つに分けると分かりやすい
『葬送のフリーレン』の時系列は複雑に見えますが、大きく分けると「さらに昔の時代」「勇者一行の旅」「魔王討伐後の新しい旅」の3層です。
ただし、本編はこれらを古い順に描いているわけではありません。現在の出来事をきっかけに、フリーレンが昔の旅や誰かの言葉を思い出す構成が多く使われています。
物語の時系列と読者が読む順番は別
おおまかな時間の流れは次のように整理できます。
| 時系列 | 主な内容 | 初読での扱い |
|---|---|---|
| さらに昔 | フリーレンの過去、師との関係、魔法使いの歴史など | 本編で明かされる順に読む |
| 魔王討伐の時代 | ヒンメル、ハイター、アイゼン、フリーレンによる旅 | 回想として読む |
| 魔王討伐後 | 勇者一行の帰還と、その後の年月 | 原作1巻の出発点 |
| 新しい旅 | フリーレン、フェルン、シュタルクたちの旅 | 本編の中心として読む |
| 旅の途中で触れる過去 | 人物ごとの過去、土地の記憶、過去と関わる出来事 | 掲載順のまま読む |
作品内の出来事だけを並べるなら、フリーレンの遠い過去や勇者一行の旅が先です。しかし、それらを先にすべて知ると、現在の場面で初めて分かるはずだった感情や事実まで先取りしてしまいます。
『葬送のフリーレン』では、同じ場所や言葉が過去と現在をつなぐことがあります。最初は何気なく見えた出来事が、後から別の意味を持つのも魅力のひとつです。
そのため、初読では「時系列を完璧に整理してから読もう」と身構えなくても大丈夫。分からない過去が残っている状態も、作品の構成に含まれています。
一方で、原作を一度読んだ後の再読なら、時系列を意識する楽しみ方も向いています。勇者一行の回想だけに注目したり、特定人物の過去と現在を照らし合わせたりすると、初読では気づかなかったつながりが見つかりやすいですよ📚
前日譚小説は漫画を読んでから進むと理解しやすい
前日譚小説は「過去の話だから最初に読むべき」と思いやすいのですが、原作漫画より先に読む必要はありません。
「前奏」シリーズは本編の前後にある出来事を補う短編集で、物語全体を最初から小説で再構成したものではないからです。登場人物や本編での関係を知った後に読むほうが、それぞれの行動や言葉の背景を理解しやすくなります。
前奏1と前奏2のおすすめ順
前日譚小説は、次の順番で読みましょう。
『小説 葬送のフリーレン~前奏~』
『小説 葬送のフリーレン~前奏~2』
第1弾は、原作者の監修による本編外のエピソードを収めた短編集です。小説からしか分からない人物の心情や、本編の合間にあったかもしれない日常を楽しみたい人に向いています。
第2弾は、ユーベルの過去、フリーレンの故郷、大陸魔法協会の日常、ゼーリエとフランメが暮らした時代などを扱う5編の短編小説集として案内されています。小学館公式の前奏2書籍情報
前奏2には、本編をある程度読んでから出会う人物や組織に関する話も含まれます。原作をまったく知らない状態で読むと、人物同士の距離感やエピソードの重要性が伝わりにくいかもしれません。
どの巻まで読んでから前奏へ進むべきかについて、厳密な必須ラインを決める必要はありません。ネタバレを少しでも避けたいなら、手元にある原作漫画を先に読み終えてから小説へ移ると安心です。
反対に、好きな登場人物の日常や過去を早く知りたい人は、その人物が本編に登場した後で関連短編を読む方法もあります。短編集なので、最初から最後まで一気に読むだけでなく、本編の進行に合わせて少しずつ楽しむこともできますよ。
アニメとジュニア文庫は好みの媒体で選んで大丈夫
『小説 アニメ 葬送のフリーレン』は、アニメの物語を小説で楽しめる小学館ジュニア文庫のシリーズです。公式の関連書籍一覧では1~5巻が掲載されています。
こちらは「前奏」とは役割が異なります。新しい前日譚を中心に収録した小説ではなく、アニメで描かれる物語を文章で追いたい人に向いたシリーズです。
漫画・アニメ・ジュニア文庫の違い
| 種類 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 原作漫画 | 物語の基準となる本編 | 続きを含めて作品全体を追いたい人 |
| アニメ | 映像、声、音楽、演出と一緒に楽しめる | 情景や戦闘を視覚的に味わいたい人 |
| ジュニア文庫 | アニメの物語を読みやすい文章で楽しめる | 活字で振り返りたい人、漫画に慣れていない人 |
| 前奏シリーズ | 本編外の過去や日常を扱う短編集 | 登場人物をさらに深く知りたい人 |
漫画を読んだ後にアニメを見ても、同じ話を無駄に繰り返すことにはなりません。映像や音による表現が加わるため、原作で静かに描かれた場面から異なる印象を受けることがあります。
反対に、アニメから作品を知った人は、原作漫画を1巻から読むのがおすすめです。アニメの続きにあたる巻だけを選ぶ方法もありますが、漫画ならではの間の取り方や細かな描写を飛ばしてしまう可能性があります。
「早く先の物語を知りたい」という場合は続きから入り、後で1巻に戻る読み方でも構いません。ただし、アニメと原作の対応範囲は放送内容によって変わります。購入前に、視聴した最終話とコミックスの収録話を確認しておくと重複を抑えられます。
また、ジュニア文庫とアニメを両方そろえなければ物語がつながらないわけではありません。映像作品を見られるならアニメ、移動中や自分のペースで読みたいならジュニア文庫というように、生活スタイルで選ぶと続けやすいです。
公式ファンブックと関連本を読む順番と注意点
公式ファンブック、画集、アニメ公式ガイドブック、アンソロジーなどは、本編を読むための必須書籍ではありません。原作漫画やアニメを楽しんだ後に、知りたい内容に合わせて選びましょう。
関連本は種類が多いため、タイトルだけで判断すると「物語の続きだと思ったら資料集だった」という行き違いが起こりやすいです。購入前に、本編・前日譚・再構成・資料集・画集のどれに当たるかを確認してください。
関連本ごとのおすすめタイミング
公式ファンブックは、人物や世界観を整理したい人に向いています。登場人物がある程度そろってから読むほうが内容を理解しやすいため、原作を数巻読んだ後、またはアニメを一区切り見終えた後がおすすめです。
アニメ公式スターティングガイドは、アニメを見始める前後に楽しみやすい関連本です。作品の入口として使いやすい一方、原作の続きを読むための本ではありません。
アニメ公式ガイドブックや副読本は、キャラクターやアニメ制作の表現を深掘りしたい人向け。原作の時系列を補う目的より、映像作品をより詳しく知る目的で選ぶと満足しやすいでしょう。
画集は、アベツカサさんのイラストや作品の美術をじっくり楽しみたい人に合います。ストーリーを最優先したい場合は後回しで問題ありません。
アンソロジーは、本編とは別の作家による作品を楽しむ本です。原作の続きや正式な時系列を確認する資料としてではなく、異なる表現で描かれる世界を味わう関連作品として読み分けましょう。
特装版付属の短編小説は、対象巻に付属する内容です。通常版と特装版でコミックス本編が異なるわけではないと公式に案内されているため、短編小説や付録が必要かどうかで選べます。小学館コミックの15巻・特装版案内
注意したいのは、ファンブックやガイドブックには、人物情報や先の展開に関わる記述が含まれる可能性があることです。ネタバレに敏感な人は、発売時点までの原作を読んでから関連本へ進むと安心ですよ。
葬送のフリーレンを読む順番と時系列のよくある疑問
ここまでの内容を踏まえて、読む順番や時系列について迷いやすいポイントを整理します。全作品をそろえなければ理解できないわけではないので、自分が楽しみたい媒体から無理なく進めてくださいね。
小説から読み始めても大丈夫?
読み始めること自体はできますが、初めてなら原作漫画からがおすすめです。
前奏シリーズは登場人物の前日譚や本編外のエピソードを扱うため、人物関係を知っているほうが楽しみやすくなります。ジュニア文庫はアニメの物語を文章化したシリーズなので、活字のほうが読みやすい人の入口として選べます。
「小説」という同じ分類でも役割が違う点に注意しましょう。
時系列順に並べ替えないと理解できない?
並べ替えなくても理解できます。むしろ初読では、漫画の巻数どおりに読むほうが自然です。
現在と回想を行き来する構成は、フリーレンが人を知っていく過程と結び付いています。昔の出来事を最初にすべて知ってしまうと、後から気づくはずだった人物の思いや、場面の余韻が変わる可能性があります。
時系列の整理は、一度読んだ後の考察や再読で楽しむのが向いています。
アニメを見た後は漫画の途中から読んでもいい?
早く続きを知りたいなら、アニメで描かれた範囲の次から読んでも構いません。
ただし、アニメと漫画では表現方法が異なり、細かな台詞、コマの間、場面の印象にも違いがあります。作品をじっくり味わいたいなら、漫画1巻から読み直すと新しい発見がしやすいです。
放送期や話数によって対応巻は変わるため、「アニメの続きは必ず何巻」と固定せず、視聴した最終話の題名とコミックスの収録内容を照合してください。
特装版を買わないと読めない本編はある?
通常版と同じ巻の特装版で、コミックス本編そのものが別内容になるわけではありません。
一方、特装版に短編小説が付属する場合、その付録を読みたい人は商品内容を確認する必要があります。在庫や販売状況は変わるため、商品名、巻数、「通常版」「特装版」の表示を確かめてから選びましょう。
結局どこまで買えばいい?
本編だけを楽しみたいなら、原作漫画を1巻から順番に読めば十分です。
登場人物の過去や日常を深掘りしたくなったら前奏シリーズ、設定を整理したくなったら公式ファンブック、アニメの制作や表現に興味があればアニメ公式ガイドブックを追加しましょう。
最初から関連本をすべて購入すると、読む順番が分からなくなったり、本編より先に資料集の情報を見てしまったりすることがあります。まずは原作漫画を数巻読み、好きになった人物や知りたい分野に合わせて広げる方法が失敗しにくいですよ。
葬送のフリーレンを読む順番と時系列の結論は、原作漫画を刊行順に読み、アニメやジュニア文庫、前奏1、前奏2、公式ファンブックへ進むこと。物語上の年代より、作品が発表した順番を優先すると、回想と現在がつながる瞬間を自然に楽しめます。

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